公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-06-25

安全基準は「SGマーク→対象月齢→ハーネス・ロック→取説」の順で確認する

ベビーカーは子どもの安全に関わる製品のため、デザインや価格だけでなく、安全に関する確認を欠かせません。ただし、どんな製品でも使い方によってリスクは残り、特定の一台が事故を防いでくれるわけではありません。本記事は、ベビーカーの安全性を確約するものではなく、購入前後に何を確認すればよいかという観点を、公的な制度や公式情報をもとに整理するものです。

  • 確認順は「SGマークなどの安全基準→対象月齢と体重制限→5点式ハーネスとストッパー(ロック)→取扱説明書」
  • SGマークは製品安全協会の安全基準に適合した製品に表示されるが、安全そのものを保証する印ではない
  • 対象月齢・体重制限を守ることが安全な使い方の前提。型(A型/B型)で使い始めが異なる
  • ハーネスの装着、ストッパーのかけ方、たたむときの指挟みなど、日々の使い方の確認が大切
  • 最終的な確認は必ずメーカー公式表示と取扱説明書で行い、不明点はメーカーに問い合わせる

以下では、SGマークの意味、対象月齢と体重制限の見方、5点式ハーネスとストッパーの確認、取扱説明書の活用という順で、確認ポイントを整理します。型そのものの違いや対象月齢の基本をまだ押さえていない人は、A型・B型・AB型の違いの記事を先に読むと、安全基準の話が理解しやすくなります。なお、ここで紹介する内容は一般的な確認の枠組みであり、個々の製品の安全性を断定するものではありません。

関連: A型・B型・AB型の違いを先に確認する

SGマークなどの安全基準の意味を知る

SGマークは製品安全協会の認定マーク

ベビーカーの安全チェックポイント

購入前と使用時に確認したい基本項目。安全を保証するものではなく、確認の目安です

SGマークの有無(製品安全協会の安全基準に適合した目印・賠償措置付帯)
対象月齢・体重制限が子どもに合っているか(A型は生後1か月〜、B型はおすわり後〜が目安)
5点式ハーネスでしっかり固定できるか・ベルトの締め具合
ストッパー(ブレーキ)は左右両方かける・坂や電車では過信しない
折りたたみ時の指はさみに注意・子どもを近づけない
取扱説明書で対象・使い方・点検方法を確認する

安全性は使い方や状態で変わります。最終的な安全確認はメーカー公式表示・取扱説明書に従ってください。

SGマークは「Safe Goods(安全な製品)」の略で、一般財団法人 製品安全協会(CPSA)が定める安全基準(SG基準)に適合していると認められた製品に表示されるマークです。ベビーカーのSG基準は、SG基準の第一号として1973年に制定された乳母車をベースに整備されてきました。SGマークがついているかどうかは、第三者の認定基準を満たした製品かを見分ける一つの手がかりになります。ただし、マークがあれば安全が確約されるわけではなく、適切な使い方を守ることが前提になります。

SG基準が定めている主な内容

ベビーカーのSG基準では、折りたたみ機構で指を挟みにくくする構造、各部の強度、耐久性などが定められています。日本ではベビーカーを頻繁に折りたたんで使うため、開閉時に子どもの指が挟まれる事故が問題となり、基準が見直されてきた経緯があります。こうした基準は、製品の構造面の確認の目安になりますが、日々の使い方によるリスクまでカバーするものではない点に注意が必要です。

SGマークの賠償措置と海外規格

SGマーク制度には、万一の対人事故に備えた賠償措置(対人賠償責任保険)が付帯しているのが特徴です。実際、コンビやジョイなど一部のメーカーは公式表示でSGマークと賠償責任保険の付帯を案内しています。海外ブランドや輸入モデルでは、SGマークの代わりに欧州の安全規格であるEN1888への適合が表示されていることがあります。どの基準に適合しているかは製品ごとに異なるため、検討しているモデルの公式表示で確認してください。本サイトの商品ページでは、各モデルの安全基準を公式で確認できた範囲で記載し、確認できないものは『要確認』としています。

対象月齢と体重制限を必ず確認する

型で使い始めの月齢が異なる

安全な使い方の前提として、対象月齢と体重制限を守ることが欠かせません。製品安全協会のSG基準では、A型は新生児期の生後1か月から、または首すわりの目安にあたる生後4か月から使い始められ、最長48か月までの間で各社が使用期間を定めるとされています。B型はおすわりができる生後7か月から最長48か月までです。型によって使い始めの時期が違うため、新生児期から使いたいかどうかで選ぶ型が変わります。新生児期からの使用については、新生児・生後何か月から使えるかの記事で詳しく整理しています。

体重制限を超えて使わない

対象月齢とあわせて、体重の上限も確認したい項目です。モデルにより体重制限は15kgまで、18kgまで、22kgまでなどと異なり、これを超えて使うと製品の想定範囲を外れます。たとえばアップリカのラクーナ クッションは公式表示で体重15kg以下、コンビのAcbee plusは18kg以下とされています。子どもの成長に合わせて、体重制限の範囲内で使うことが大切です。何歳まで使うかの目安は、対象体重と卒業の目安の記事も参考になります。

中古・型落ちは対応範囲と状態を確認する

中古や型落ちを選ぶ場合は、その個体が対応する対象月齢・体重制限を公式情報で確認するとともに、ベルトやフレーム、タイヤなどの状態、リコール情報の有無も確かめてください。安全に関わる部分に劣化や不具合があれば、使用は避けるべきです。型落ちの注意点は、型落ちは買ってもいいかの記事でも整理しています。

関連: 新生児・生後何か月から使えるかを見る

5点式ハーネスとストッパー(ロック)を確認する

5点式ハーネスの装着を毎回確認する

多くのベビーカーは、両肩・腰の左右・股の5点で子どもを支える5点式ハーネスを備えています。乗せるたびにベルトを正しく装着し、子どもの体格に合わせて長さを調整することが、安全な使い方の基本とされています。ベルトがゆるんでいたり、装着し忘れたりすると、子どもが立ち上がったり姿勢を崩したりするおそれがあります。ハーネスの正しい装着方法は取扱説明書に記載されているため、購入後に必ず確認してください。

ストッパーは過信せず左右ともかける

ベビーカーを止めるときは、ストッパー(ロック)をかけます。コンビなどの取扱説明書では、ストッパーをかけても坂道や子どもの動きで動くことがあるため過信しないこと、駐車時は左右両方のストッパーをかけることが案内されています。平らな場所に止める、子どもを乗せたままその場を離れない、といった使い方とあわせて、ストッパーは補助的なものと考えるのが安全です。ストッパーの操作方法も取扱説明書で確認してください。

たたむ・開くときの指挟みに注意する

折りたたみ機構のある製品では、開閉時に子どもや大人の指が挟まれる事故が起きてきました。SG基準では指を挟みにくくする構造が定められていますが、構造だけに頼らず、開閉は子どもが触れない場所・タイミングで行うことが大切です。たたむときは荷物を下ろし、ロックが確実にかかったかを確認してから使う、といった手順を習慣にしておくと扱いやすくなります。これらの注意点は取扱説明書に詳しく書かれています。

最終確認は取扱説明書とメーカー公式で行う

取扱説明書は購入後すぐに読む

ここまで挙げた対象月齢・ハーネス・ストッパー・指挟みの注意は、いずれも製品ごとの取扱説明書に具体的に書かれています。安全に関わる使い方は製品で異なるため、購入後すぐに取扱説明書を読み、手元に保管しておくことが大切です。中古や譲り受けで取扱説明書がない場合は、メーカー公式サイトでPDFが公開されていることが多いので、ダウンロードして確認してください。

リコール・点検情報を定期的に確認する

ベビーカーは数年使うため、購入後もメーカー公式やSGマーク制度の情報で、リコールや無償点検・部品交換の案内が出ていないかを確認しておくと安心です。ネジのゆるみやタイヤの摩耗など、使ううちに生じる不具合は、早めに点検・整備することが大切です。安全に関わる不具合に気づいたら、自己判断で使い続けず、メーカーに相談してください。

本サイトの位置づけと安全確認の責任

本サイトは、寸法・重量・走行性・生活条件でベビーカーを選ぶための比較メディアであり、製品の安全性を保証・断定するものではありません。安全基準・対象月齢・体重制限・適合に関する最終的な確認と判断は、メーカー公式表示・取扱説明書・公的機関の情報をもとに、利用者ご自身で行ってください。不明な点は、購入前にメーカーや販売店に問い合わせることをおすすめします。

関連: 購入前チェックリストを見る

安全に関わる確認でよくある見落とし

安全基準は、マークの有無だけを見て満足してしまうと、日々の使い方の確認が抜けがちです。買う前・使う前に次の点を押さえておくと、見落としを減らせます。

SGマークがあれば安心と考えない
SGマークやEN1888は、第三者の基準に適合した製品かを見分ける手がかりですが、安全そのものを保証する印ではありません。マークの有無を確認したうえで、対象月齢・体重制限・ハーネス・ストッパーといった使い方の確認を必ずあわせて行ってください。
対象月齢・体重制限を成長後も意識する
購入時だけでなく、子どもが成長してからも体重制限の範囲内かを意識することが大切です。上限を超えて使うと製品の想定範囲を外れます。何歳まで使えるかを対象月齢表示で確認し、卒業の目安を持っておくと安心です。
取扱説明書を読まずに使い始めない
ハーネスの装着方法、ストッパーの操作、開閉時の注意は製品ごとに異なります。取扱説明書を読まずに使い始めると、正しい使い方を見落とすことがあります。購入後すぐに読み、手元に保管しておいてください。中古で取説がない場合はメーカー公式のPDFを確認しましょう。

ベビーカーの安全基準についてよくある質問

SGマークがついていれば安全ですか?

SGマークは製品安全協会の安全基準(SG基準)に適合したと認められた製品に表示されるマークで、第三者の基準を満たした製品かを見分ける手がかりになります。ただし、マークがあれば安全が確約されるわけではなく、対象月齢・体重制限を守り、ハーネスやストッパーを正しく使うことが前提です。安全に関わる最終確認は、必ず公式表示と取扱説明書で行ってください。

SGマークとEN1888は何が違いますか?

SGマークは日本の製品安全協会が定める基準への適合を示すマークで、対人事故に備えた賠償措置が付帯しているのが特徴です。EN1888は欧州の安全規格で、海外ブランドや輸入モデルではこちらへの適合が表示されていることがあります。どちらの基準に適合しているかは製品ごとに異なるため、検討しているモデルの公式表示で確認してください。

5点式ハーネスは毎回使わないといけませんか?

取扱説明書では、乗せるたびにベルトを正しく装着し、子どもの体格に合わせて調整することが案内されています。ベルトがゆるんでいたり装着し忘れたりすると、子どもが姿勢を崩すおそれがあります。安全な使い方の基本として、毎回ハーネスを正しく装着することが大切です。具体的な装着方法は製品の取扱説明書で確認してください。

ストッパー(ロック)をかければその場を離れても大丈夫ですか?

ストッパーは補助的なもので、坂道や子どもの動きで動くことがあるため過信しないよう、取扱説明書でも案内されています。子どもを乗せたままその場を離れないこと、駐車時は左右両方のストッパーをかけること、平らな場所に止めることが大切です。ストッパーをかけたからといって、目を離してよいわけではありません。

中古やお下がりのベビーカーは安全基準を満たしていますか?

中古や譲り受けの場合は、その個体が対応する対象月齢・体重制限を公式情報で確認するとともに、ベルト・フレーム・タイヤなどの状態やリコール情報の有無を確かめてください。安全に関わる部分に劣化や不具合があれば使用は避けるべきです。取扱説明書がない場合は、メーカー公式サイトで公開されているものを入手して確認してください。

安全基準は記事で確認すれば十分ですか?

本記事は確認の枠組みを整理したもので、個々の製品の安全性を保証するものではありません。対象月齢・体重制限・ハーネス・ストッパー・適合といった安全に関わる事項は、必ずメーカー公式表示と取扱説明書で確認し、不明な点はメーカーや販売店に問い合わせてください。最終的な確認と判断は利用者ご自身で行う前提で、本記事を入口として活用してください。

関連: B型の対象月齢の見方を見る

安全基準の確認のまとめ

ベビーカーの安全に関わる確認は、SGマークなどの安全基準を見て、対象月齢と体重制限を守り、5点式ハーネスとストッパーを正しく使い、取扱説明書で使い方を確かめる、という順で押さえると漏れが減ります。SGマークやEN1888は第三者の基準に適合したかを見分ける手がかりになりますが、それ自体が安全性を確約するものではなく、日々の正しい使い方が前提になります。

失敗しないベビーカー選び 3ステップ

迷ったら、この順番で絞ると候補が一気に決まります

STEP 1 タイプを決める
見るところA型・B型・AB型のどれが生活に合うか
目安新生児期から1台ならA/AB、軽さ重視ならB
STEP 2 生活動線で絞る
見るところ玄関の広さ・電車/車・収納場所
目安折りたたみ寸法と自立収納をチェック
STEP 3 安全と予算で確定
見るところSGマーク・対象月齢・5点式ハーネス
目安価格帯から最終候補を2〜3台に絞る

一般的な選び方の目安です。最終的な仕様・安全表示はメーカー公式と取扱説明書でご確認ください。

対象月齢・体重制限・ハーネス・ストッパー・適合などの安全に関わる事項は、本記事を入口にしつつ、最終的には必ずメーカー公式表示と取扱説明書で確認してください。不明な点はメーカーや販売店に問い合わせ、リコールや点検の情報も定期的に確かめておくと安心です。生活条件もあわせて整理したい人は、購入前チェックリストの記事に進むと、安全面と暮らしの条件を一度に見直せます。

関連: 次に読む:ベビーカー購入前チェックリスト

編集部が整理した候補

イチオシ アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)

アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)

座面下が上下動して振動を吸収するオメガクッションと15cm大径ダブルタイヤを備えた本体5.6kgの軽量A型(両対面・オート4輪)。シートは洗濯機で丸洗いできます。

A型5.6kg自立収納可耐荷重5kg(容量は約23.6L・編集情報)

参考価格: 約50,000〜64,900円(希望小売 税込64,900円・実売で変動)

2位 アップリカ マジカルエアー AI(2024年モデル)

アップリカ マジカルエアー AI(2024年モデル)

本体3.3kgの超軽量B型ベビーカー。片手ワンタッチ開閉とリクライニング幅を広げた『姿勢快適シート』、やわらかサスペンションを採用しています。

B型3.3kg要確認耐荷重5kg(容量は約24.3L・編集情報)

参考価格: 約16,500〜21,450円(希望小売 税込21,450円・実売で変動)

3位 コンビ Acbee plus MA(2024年モデル)

コンビ Acbee plus MA(2024年モデル)

生後7か月〜4歳頃(体重18kg)まで使える本体3.8kgの軽量背面式B型。50cmハイシート・前輪16cm大型タイヤ・28L拡張式バスケットを備えます。

B型3.8kg要確認28L/耐荷重5kg(拡張式マルチネットバスケット)

参考価格: 約22,800〜35,200円(希望小売 税込35,200円・実売で変動)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。