公開日: / 更新日: / 情報確認日: 2026-06-25

新生児から使えるかは「A型の対象月齢」で決まる

赤ちゃんが生まれてすぐ、外出のたびに抱っこだけで乗り切れるか不安になり、ベビーカーを新生児期から使えないかと考える保護者は少なくありません。結論から言うと、新生児期から使えるベビーカーはありますが、それは「A型」と呼ばれる区分のなかでも、対象月齢が生後1か月からと公式表示されているモデルに限られます。すべてのベビーカーが新生児期に対応しているわけではないため、まず確認すべきは型と対象月齢です。

ベビーカーの対象月齢は、製品安全協会が定めるSG基準と、各メーカーが製品ごとに示す公式表示の二つで決まっています。A型のなかにも、生後1か月から使えるタイプと、首すわりの目安にあたる生後4か月から使えるタイプがあり、同じ「A型」でも使い始めの時期が違います。この記事では、SG基準とメーカー公式表示をもとに、新生児・生後何か月からベビーカーが使えるのか、A型の対象月齢の見方をやさしく整理します。型そのものの違いを先に知りたい人は、A型・B型・AB型の違いをまとめた記事もあわせて読むと位置づけがつかみやすくなります。

関連: A型・B型・AB型の違いを先に確認する

A型・B型で使い始めの月齢が違う

ベビーカーは大きくA型とB型に分かれ、使い始められる月齢が異なります。新生児期から使えるのはA型だけで、B型は赤ちゃんがおすわりできるようになってからが前提です。

月齢で見るベビーカーの使い分け

いつ・どのタイプが向くかの時間軸の目安(対象月齢はモデルごとに異なります)

生後1か月頃〜
主なタイプA型・AB型(首すわり前から)
向く使い方両対面でフラット近くまで倒せる。新生児期の散歩・健診
1か月1歳3〜4歳
生後6〜7か月頃〜
主なタイプB型(おすわり後)
向く使い方軽量コンパクトで持ち運びやすい。2台目・お出かけ用
1か月1歳3〜4歳
1歳半〜3歳頃
主なタイプ軽量B型・バギー
向く使い方歩き始め後の長距離移動の保険として
1か月1歳3〜4歳

対象月齢・体重制限はモデルごとに異なります。購入前に必ずメーカー公式表示でご確認ください。

A型は新生児期または首すわり期から

製品安全協会のSG基準では、A型は新生児期の生後1か月から、または首がすわる時期の目安にあたる生後4か月から使い始められ、最長で48か月(4歳)までの間で各社が使用期間を定めるベビーカーとされています。基準の適用月齢の指定例としては「1か月から48か月まで」「4か月から36か月まで」などが挙げられています。A型がこの早い時期から使えるのは、背もたれを水平に近い角度まで倒せる深いリクライニングを備え、まだ自分で姿勢を保てない時期の赤ちゃんを寝かせた姿勢で乗せられる設計になっているためです。

B型はおすわりができてから

一方のB型は、赤ちゃんがひとりでおすわりできるようになる時期、おおむね生後7か月からの使用が前提です。SG基準でもB型は生後7か月から最長48か月までと定められており、座った姿勢を支えることを前提にした設計のため、新生児期や首すわり前には対応していません。新生児期から使いたい場合にB型を選ぶと、使えるようになるまで待つことになります。B型の使い始めについては、B型ベビーカーはいつから使えるかの記事で詳しく整理しています。

関連: B型はいつから使えるかを見る

同じA型でも「生後1か月」と「生後4か月」がある

ここが一番の注意点ですが、A型と書いてあっても、すべてが生後1か月から使えるわけではありません。A型のなかに「新生児期(生後1か月)から」と「首すわり期(生後4か月)から」の二つの起点があり、どちらに当てはまるかはモデルごとに公式表示で異なります。

リクライニング角度が見分けの手がかり

見分けの手がかりになるのが、背もたれを倒せるリクライニング角度です。生後1か月から対応するモデルは、赤ちゃんを水平に近い姿勢で寝かせられるよう、フラットに近い角度まで倒せる設計になっていることが多くあります。たとえばサイベックスのメリオ カーボンは公式表示で対象月齢が生後1か月頃からとされ、フラット近くまで倒せる多段階リクライニングを備えています。アップリカのラクーナ クッションは公式表示で生後1か月〜36か月(体重15kg以下)、リクライニングは123°〜166°とされています。これらは新生児期から寝かせた姿勢で使えるタイプです。

数字より公式の対象月齢を必ず確認する

角度はあくまで手がかりで、最終的には角度だけで判断せず、必ず公式の対象月齢表示そのものを確認することが大切です。生後4か月からのA型は、首がすわってからの使用を前提に設計されており、新生児期の使用は想定されていません。サイベックスのオルフェオのように公式表示で生後1か月〜4歳頃(体重22kgまで)と新生児対応をうたうモデルもあれば、首すわり後を前提にしたモデルもあります。購入前に、検討しているモデルの公式ページと取扱説明書で、使い始めの月齢と体重制限を確認してください。

新生児から使えるA型の対象月齢の例

実際のモデルで対象月齢がどう公式表示されているかを見ると、A型の幅がわかりやすくなります。下の例はいずれも各メーカーの公式表示を確認した範囲で、新生児期から使えるとされているA型です。

  • サイベックス メリオ カーボン:A型・両対面式。公式表示で生後1か月頃〜3歳頃(体重15kgまで)。フラット近くまで倒せるリクライニングを備える
  • サイベックス オルフェオ:A型・背面式。公式表示で生後1か月頃〜4歳頃(体重22kgまで)。新生児期はフルフラットに近い角度まで対応
  • アップリカ ラクーナ クッション:A型・両対面式。公式表示で生後1か月〜36か月(体重15kg以下)。製品安全協会A形SG合格品

同じ新生児対応のA型でも、上限は36か月(3歳頃)までと48か月(4歳頃)までで差があり、体重制限も15kgまでと22kgまででモデルにより異なります。新生児期から使えるかだけでなく、何歳まで使えるかも対象月齢表示で確認しておくと、買い替えの見通しが立てやすくなります。何歳まで使うかの目安は、対象体重と卒業の目安をまとめた記事も参考になります。

なお、新生児期からの使用を前提に設計されたA型でも、首がすわるまでの時期は赤ちゃんの体がまだ安定しません。乗せる姿勢やベルトの調整、走行時の振動への配慮など、使い方の注意点はモデルによって異なります。これらは公式の取扱説明書に記載されているため、新生児期から使う場合はとくに取説を読み込んでおくことをおすすめします。

関連: ベビーカーは何歳まで使う?対象体重の目安を見る

使い始めの時期を判断するときの考え方

新生児対応のA型を選べば生後1か月から使えますが、実際にいつから使い始めるかは、月齢だけでなく赤ちゃんと家庭の状況をあわせて考えるとよいでしょう。

1か月健診までの外出は最小限が一般的
生後すぐの時期は、1か月健診を一つの区切りとして、それまでは外出を最小限にする家庭が多いとされています。ベビーカーが新生児期に対応していても、いつから外出を始めるかは赤ちゃんの様子や体調、気候を見て無理のない範囲で判断してください。外出開始の時期や体調に不安がある場合は、健診や専門家に相談すると安心です。本サイトはベビーカー選びの観点を整理するもので、外出開始時期の医学的な判断を示すものではありません。
新生児期の移動手段で型を選ぶ
新生児期から頻繁にベビーカーで外出する予定なら、生後1か月対応のA型が候補になります。逆に、新生児期は抱っこひもや車移動が中心で、おすわり以降にベビーカーを本格的に使う予定なら、B型を1台目に選ぶ考え方もあります。新生児期に何で移動するかをイメージすると、新生児対応が必要かどうかが見えてきます。
対象月齢・体重制限は公式表示と取説で確認する
使い始められる月齢、体重の上限、新生児期の使い方の注意は、子どもの安全に関わる事項です。記事の情報を入口にしつつ、最終的には必ずメーカー公式表示と取扱説明書で確認してください。中古や型落ちを検討する場合も、その個体が対応する対象月齢を公式情報で確かめることが大切です。

関連: シーン・用途別のベビーカー記事を見る

新生児からの使用でよくある質問

新生児(生後0か月)からベビーカーは使えますか?

一般的な国内のA型は、新生児期でも生後1か月からの対応が公式表示の起点になっているモデルが多く、生後0か月台からの使用を前提にしたものは限られます。海外型やトラベルシステムなど一部に新生児台から使えるとされる構成もありますが、いずれの場合も使い始められる月齢は製品ごとに異なります。生後0か月から使いたい場合は、必ずそのモデルの公式表示と取扱説明書で対応月齢を確認してください。

A型ならどれでも生後1か月から使えますか?

いいえ。A型のなかにも、生後1か月から使えるタイプと、首すわりの目安にあたる生後4か月から使えるタイプがあります。SG基準でもA型の適用月齢の指定例として『1か月から』と『4か月から』の両方が示されています。新生児期から使いたい場合は、対象月齢が生後1か月からと公式表示されているかを必ず確認してください。

首すわり前でもベビーカーに乗せて大丈夫ですか?

生後1か月からと公式表示されているA型は、首すわり前の時期に寝かせた姿勢で使えるよう深いリクライニングを備えています。ただし、乗せる姿勢やベルトの調整、走行時の配慮などは取扱説明書に従う必要があります。首すわり前から使う場合は、対応するモデルかを公式で確認したうえで、取説の使い方を守ってください。発達の状況に不安がある場合は専門家に相談すると安心です。

新生児から使えるA型と、おすわり後のB型はどう選び分けますか?

新生児期からベビーカーで外出する予定が多いなら、生後1か月対応のA型が向いています。新生児期は抱っこひもや車移動が中心で、おすわり以降に本格的に使う予定なら、軽いB型を1台目にする選び方もあります。新生児期の移動手段と、何歳まで使いたいかを基準に考えると選びやすくなります。型ごとの違いはA型・B型・AB型の違いの記事で整理しています。

対象月齢が『生後4か月から』のA型を、生後1か月で使ってもよいですか?

公式表示で生後4か月からとされているモデルは、首すわり後の使用を前提に設計されているため、それより前の使用は想定されていません。対象月齢より早い時期に使うことは推奨されません。新生児期から使いたい場合は、生後1か月からと公式表示されている別のモデルを選んでください。

新生児からの使用時期のまとめ

ベビーカーが新生児・生後何か月から使えるかは、型と対象月齢で決まります。新生児期から使えるのはA型で、そのなかでも対象月齢が生後1か月からと公式表示されているモデルが、首すわり前の寝かせた姿勢に対応します。同じA型でも生後4か月からのタイプがあるため、リクライニング角度を手がかりにしつつ、最終的には公式の対象月齢表示を必ず確認してください。

失敗しないベビーカー選び 3ステップ

迷ったら、この順番で絞ると候補が一気に決まります

STEP 1 タイプを決める
見るところA型・B型・AB型のどれが生活に合うか
目安新生児期から1台ならA/AB、軽さ重視ならB
STEP 2 生活動線で絞る
見るところ玄関の広さ・電車/車・収納場所
目安折りたたみ寸法と自立収納をチェック
STEP 3 安全と予算で確定
見るところSGマーク・対象月齢・5点式ハーネス
目安価格帯から最終候補を2〜3台に絞る

一般的な選び方の目安です。最終的な仕様・安全表示はメーカー公式と取扱説明書でご確認ください。

実際にいつから使い始めるかは、月齢だけでなく赤ちゃんの様子や家庭の移動手段を見て無理のない範囲で判断するとよいでしょう。対象月齢・体重制限・新生児期の使い方は子どもの安全に関わるため、この記事を入口にしつつ、最終確認はメーカー公式表示と取扱説明書で行ってください。型選びの全体像は、A型・B型・AB型の違いの記事に進むとつかみやすくなります。

関連: 次に読む:A型・B型・AB型の違い

編集部が整理した候補

イチオシ サイベックス メリオ カーボン(2026年モデル)

サイベックス メリオ カーボン(2026年モデル)

フレームにカーボンを採用した本体5.9kg(付属品除く)の軽量な両対面式ベビーカー。生後1か月頃から使え、自立式の三つ折りとデザインを刷新した2026年モデルです。

A型5.9kg(付属品除く)自立収納可約38L・耐荷重5kg

参考価格: 約70,000〜75,000円(公式 税込74,690円・販売店で変動)

2位 アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)

アップリカ ラクーナ クッション AH(2025年モデル)

座面下が上下動して振動を吸収するオメガクッションと15cm大径ダブルタイヤを備えた本体5.6kgの軽量A型(両対面・オート4輪)。シートは洗濯機で丸洗いできます。

A型5.6kg自立収納可耐荷重5kg(容量は約23.6L・編集情報)

参考価格: 約50,000〜64,900円(希望小売 税込64,900円・実売で変動)

3位 サイベックス オルフェオ(2026年モデル)

サイベックス オルフェオ(2026年モデル)

生後1か月から4歳頃(体重22kg)まで使える本体6.1kgの軽量三つ折りコンパクトモデル。前輪サスペンション・自立収納・ショルダーストラップを備えた背面式です。

A型6.1kg(キャノピー除く)自立収納可耐荷重5kg(容量Lは非公表)

参考価格: 約39,600〜49,500円(公式 税込49,500円・実勢で変動)

価格は変動します。リンク先で最新価格・在庫をご確認ください。順序は編集部が公式表示をもとに整理した目安です。